スピーチやプレゼンなど人前で話をする時に・・・、あなたは原稿を書きますか?!
原稿を書く人と書かない人、実際の割合がどれくらいになるのかは定かではありませんが、
話し方のトレーニングという仕事をしていると、「やはり、原稿を書いたほうがいいんでしょうか?」とは、よく聞かれます。
私の答えは 「まずは、イメージをつかむつもりで、ざっと書いてみましょう!」です。
原稿を用意することに関しては、長所と短所の両方があります。
まず長所は
文字にすることで、何を伝えたいのか、何が大事なのかを整理できること。
そして、実際にどのような感じで話をするのか、イメージを掴んで、練習出来ること。
一方、短所は
原稿があると、どうしても「読んで」しまい、手元の原稿に目を落としたまま(うつむいたまま)話をしがちになること。
そして、「話し言葉」ではなく「書き言葉」で原稿を作るケースが多いため、表現が硬くわかり難くなってしまうこと。
・・・ということは、短所が短所でなくなる方法を考えれば、長所だけが残る、ということになりますよね?
本番でつい原稿を読んでしまう・・、ということに関して言えば、
練習段階で覚えるくらい読めば、内容がしっかり頭に入り、ある程度は覚えることが出来る
大筋が頭に入っていれば、キーワードを見ながら話せるようになる (一言一句覚える必要などありません!)
内容を確認しつつ、必要な時にはお客様とアイコンタクトしながら話が出来る
というわけで、問題解決です。。
また、「話し言葉」ではなく「書き言葉」になってしまう・・、ということに関しても、
原稿を書くときに、実際に声に出しながら(読んでみながら)かけば、自然な言葉使いが出来る
言葉のリズムや音感も考えながら、聞きやすい話し方が出来る
ということになります。
理想は、話し言葉で書いた原稿を、何度も練習し、内容をしっかり頭に入れて、本番に臨むこと。
それが、時間を費やして(場合によってはお金も費やして)、スピーチやプレゼンを聞いてくれる人への礼儀ではないでしょうか?
全ての原稿を用意しろとは言いませんが、せめて、一番緊張する冒頭部分と、もっとも大切なまとめの部分は、原稿を書いてみて、繰り返し「イメージトレーニング」されることをオススメします。
せっかく「パブリックスピーキング」をするのだから、自分も気持ち良く話せて、お客様にも楽しんでもらいたいですよね