人前で話をするとき、大切な言葉を強調するためのテクニックとして・・、私はいつも「間」を使い分ける、ということをお伝えしています。
日常の会話のなかでは、特に意識して「間」を取ることは少ないでしょうが、「間」の取り方ひとつで、聞き手に自信を感じさせて信頼感を得ることもあれば、反対にメリハリがなく聞き手を飽きさせてしまうことだってありますよね?
「間」は、大切なことを強調したり、話の展開を知らせたり、聞き手の集中力が途切れた時の一休みの時間にしたり、と色々な面で、聞きやすい話し方をするための大切なテクニックとなります。
さて、ポイントとなる【間の使い分け】ですが・・・、具体的に言うと、
「短い間(3秒程度)」「ほどほどの間(5秒程度)」「長い間(7秒程度)」の3種類になります。
☆「3秒の間」(文の切れ目)
ー> 呼吸を整える
☆「5秒の間」(話が展開する部分)
-> 呼吸を整えて、顔を上げアイコンタクト
☆「7秒の間」(内容が大きく展開する部分)
-> 手元の資料を確認(あるいはパソコンを操作)し、呼吸を整えて、顔を上げアイコンタクト
きっちり秒数を計る必要はありませんので、目安として覚えておかれると便利です。ぜひ一度、ストップウォッチで時間を測りながら「間」の長さを体感してみて下さい
自分ではきっと長く感じて、こんなに「間」を取るのか不安に思うことでしょうが、面白いことに、聞き手の立場になると全然長い感じはしません。私が行っている「パブリックスピーキング」のトレーニングでも、参加者の方に体験して頂くのですが、みなさん必ず納得して下さいます。
「間」をきちんと取れれば、話し手も心と身体(呼吸)の準備が出来、落ち着いて話し始めることができますし、早口になったり滑舌が悪くなってきたりしても、そこでリセットすることが出来ます。
また、聞き手も、話し手のペースに合わせながら聞くことが出来るので、話に集中しやすくなりますし、「間」があることでメリハリがつき話がわかりやすくなります。
聞き手を惹きつける話し方をするために・・、ぜひ上手な「間」の取り方を覚えてみてはいかがでしょう