人前で話をする時に、知っておくと便利なコツ。以前もご紹介したことがあるかもしれませんが、今回は「視線の動かし方」です。
「相手の目を見て話すことが大切」、これはもう何度も何度も言われたことだと思います。でも、相手をじっと見ながら話をするのは結構恥ずかしいことだし、大勢の人を相手に話すときは案外どこを見ればいいかわからず戸惑ってしまうものではないでしょうか?
スピーチやプレゼンテーションで一般的に言われているのは、
*きょろきょろしないように、ワンセンテンス・ワンパーソンで、
*視線が落ちて声がこもらないように、客席の後ろから前に、
*視線が動かしやすいように、S字型かZ字型に
視線を動かしていく、ということ。
それを実行するには・・、やはりぶっつけ本番ではなく、事前に会場を見てイメージをつかんでおくこと、がとても大切になります。
出来れば、実際に演台に立ち、会場をざっと見回してみる
そして、スタッフや知人、重要なクライアントさんがどこにいるかをチェックする
それが出来れば、視線の動かし方を事前に考えておけますし、気持ちのうえでも少し余裕が持てて楽になるのではないでしょうか?
先日、NHKの番組「Deep People」で落語家3人がトークを交わしていましたが、その中のお一人、立川談春さんは、落語会などの前には必ず事前に舞台から客席をながめ、客席を9分割して、視線の動かし方を考えるのだそうです。
落語の場合は、まさに聞き手の目の前に場面が浮かぶように話して聞かせるわけですから、どこに視線を向けるかによって、登場人物の距離感が変わったり、雰囲気が変わったりするのだとか。
同じ作品を何度も何度も演じている話のプロでさえ、これだけの準備をしているのですから・・・、素人はなおさらきちんと準備をすることが大切 どうぞお忘れなく~