コツ9 自分が思う以上にゆっくりと <音声付き>

音声はこちら

聞きやすい話し方をするためのコツ、その3は「話のテンポ」です。

これまで、多くの方のプレゼンやスピーチなど「パブリックスピーチ」のトレーニングを担当させて頂きましたが、必ずといっていいほど、課題にあがるのが「話のテンポ」です。

ハッキリ言ってしまえば・・・、みんな、早い! 早すぎます!! 

本人が自覚している場合もあれば、全く気がつかれていない場合もあるのですが、人前で話をするというのは緊張するものですから、無意識のうちに「早く終わらせたい」「用意したことを全て話さなければ」と思っているのかもしれません。

話のテンポの目安は、1分間に300~350字。

よく、「聞き手がメモをとれるくらいのテンポで」といわれますが、それがちょうどこの位の速さです。

ただし、これは話し手からすると、かなりゆっくりしたテンポなので、意識していないとなかなか難しいかもしれません 

そこで、オススメなのが 自分の話のテンポをチェックしてみることです。

新聞記事や仕事の資料、書籍など、素材はなんでもよいので、まずはそれを「音読」してみましょう。分量としては、300~400字くらいのものがよいと思います。

① 普段のテンポで話して、時間をカウント

② 時計を見ながら、もう一度、同じように話して、1分たったところで止める

いかに、自分の話し方が早いか・・、気がつかれるのではないでしょうか?

話のテンポも、発声や滑舌と同じように、結局は「自分の身体で覚える」以外に方法はありません。そのためにも、ぜひ、時計を見ながら「音読」の練習をして、1分間300~350字のテンポを体感してください。

話のテンポがゆっくりになるだけで、ずいぶん聞きやすくなり、印象も変わってきます。
ぜひ、お試しを。