人前で話をする時の、ちょっとしたコツをご紹介していますが・・、今回は「話を収める」ということ。
とはいえ、「収める」ってどういうこと? と思われる方も多いでしょう。
「話を収める」というのは、話の最後をあるべきところに落とし込む、とでもいえばよいでしょうか。
具体的には、話が一度まとまったら(文が終了したら)、文末の「。」のところでしっかり「間」を取り、聞き手にも一休みさせてあげる、ということになります。
話というのは、山並みが続くように、ひとつのフレーズがあり、それを受けて次のフレーズがあり、さらにそれを受けて・・、という風に展開していくもの。そして、聞き手は、その内容を咀嚼しながら=頭に思い描きながら、話の内容を理解していきます。
しかし、話し手が自分の思いを伝えたいあまり、次から次へと絶え間なく喋り続けてしまったら・・・、聞き手はだんだん話の内容に追いつけなくなり、聞くことに疲れてしましますよね? 最後には聞くこと自体が嫌になって、関心を失ってしまいます。
考えてみれば・・、「話を聞く」って、結構大変なこと
だからこそ、聞きやすいように、話を収めるべきところで、きちんと収めてあげることが大切なのです! 聞き手にも、「ハイ、ここで話が展開しますよ~」とサインをだし、一休みさせてあげるのです。
そうすると、聞き手は「聞くリズム」を作りやすく、次の話(次の文章)が始まる時に「あぁ、ここで話が展開するんだ・・」と、心の準備をしてくれます。そして、無意識のうちに、話し手のリズムに合わせながら話を聞いてくれます。
ね、自分が聞き手だった時のことを思いだしてみて下さい。思い当りませんか?!
ちなみに、練習法としては、手を動かしながら、フレーズを意識して喋る、という方法があります。
言葉ではなんとも表現しずらいのですが、文のつながりを手を動かしながら表現すると、話すリズムが作りやすく無理なく「間」をとれるので、オススメ。ぜひ、トライしてみてくださいね