人前での話し方「パブリックスピーキング」のトレーニング・基礎編では、いつも原稿の「音読」を行います。
「音読なんて、中学校の国語の授業以来かも~~」と戸惑われる参加者が多いのですが・・、実は、話し方のトレーニングに「音読」は欠かせません。
しっかり声をだして、聞き手に分かりやすいように一語一語を丁寧に扱い、何が重要かを意識して内容を伝える、というまさに基本的なスキルを身につけるのに、とってもいい練習になるのです
「音読」の方法はいくつかありますが、私が最初にオススメするのは、新聞記事を声に出して読んでみること。
なぜならば・・、
① 新聞記事なら毎日、手元に新しい素材(原稿)がある
② 声に出してよむと、内容がすんなり頭に入って、ニュースを理解するうえでも役に立つ
③ 政治や経済のニュースは難しい言葉が多いので、それをきちんと発声しようとすると滑舌の練習にもなる
と、「一石三鳥」だから。
記事全文を読む必要はありません。リード部分や、最初の1,2段落など、目安としては300字くらいでOK。これを1分くらいて読んでみるのが、話のスピードとしてもベストです。
ただし、新聞記事は「だ、である」調で書かれていますから、語尾を「です、ます」調に直したほうが自然で、読みやすくなります。最初にざ~っと下読みをして、語尾に○印でもつけておけば、その部分だけ直しながら読んでいけると思います。
イメージとしては、ニュースキャスター
さぁ、ぜひ「なりきって」読んでみましょう きっと、人に何かを「伝える」という感覚も養えるはずです