スピーチでもプレゼンでも、あるいは、仕事の話でも自己紹介でも、基本は「自分の思い」をしっかり相手に伝えることにあります。
だからこそ、自分は何を伝えたくて、そのために、どんな工夫をするか、が大切ではあるのですが・・・、一生懸命になればなるほど、つい「自分が伝えたいこと」ばかりを羅列してしまう、というのも、よくある失敗です。
一方的に、自分の思いばかりを話していると、聞き手は、それを追いかけるのに疲れてきます。
そして、だんだん集中力が失われ (手元の資料を見たり、時計を見たりするのは、そのサインです!)
最後には、ついに話を聞くことを放棄してしまうのです!
だからこそ、聞き手の気持ちをそらさないように、要所要所で「共感」を得ることが大切
そのためのテクニックのひとつが、「語尾」を工夫することです
例えば・・・、
「~であると考えています」と言い切るのではなく、
「~だと考えるのですが、皆さんは、いかがですか?」
「最近は~に凝っています」で終わるのではなく、
「最近は~に凝っていますが、皆さんの中にも、きっと私と同じ方がいらっしゃいますよね?」
というように、語尾を問いかけの形にするのです。
そうすることで、聞き手は自分を重ねながら話を聞くことが出来ますし、そこで「なるほど・・」「そうそう・・・」と共感してもらえれば、より印象を残すことができますよね?
また、残念ながら、もし共感してもらえなかったとしても、その時点で、聞き手は「いや、私はそう思わない」「そうではなくて、~ではないうだろうか」という風に感情を動かしているわけですから、印象を残すという意味においては、有効と言えるのです。
聞き手の感情を動かすことが出来るかどうかが、大きな分かれ道
語尾を「問いかけ」の形にして、一人ひとりに「話しかけるように」伝える・・・、ぜひ試してみてください