コツ12 スピーチやプレゼンに「原稿」は必要?! <音声付き>

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スピーチやプレゼンなど人前で話をする時に・・・、あなたは原稿を書きますか?!

原稿を書く人と書かない人、実際の割合がどれくらいになるのかは定かではありませんが、
話し方のトレーニングという仕事をしていると、「やはり、原稿を書いたほうがいいんでしょうか?」とは、よく聞かれます。

私の答えは 「まずは、イメージをつかむつもりで、ざっと書いてみましょう!」です。

原稿を用意することに関しては、長所と短所の両方があります。

まず長所は 
文字にすることで、何を伝えたいのか、何が大事なのかを整理できること。
そして、実際にどのような感じで話をするのか、イメージを掴んで、練習出来ること。

一方、短所は 
原稿があると、どうしても「読んで」しまい、手元の原稿に目を落としたまま(うつむいたまま)話をしがちになること。
そして、「話し言葉」ではなく「書き言葉」で原稿を作るケースが多いため、表現が硬くわかり難くなってしまうこと。

・・・ということは、短所が短所でなくなる方法を考えれば、長所だけが残る、ということになりますよね?

 本番でつい原稿を読んでしまう・・、ということに関して言えば、

練習段階で覚えるくらい読めば、内容がしっかり頭に入り、ある程度は覚えることが出来る

大筋が頭に入っていれば、キーワードを見ながら話せるようになる (一言一句覚える必要などありません!)

内容を確認しつつ、必要な時にはお客様とアイコンタクトしながら話が出来る

というわけで、問題解決です。。

 また、「話し言葉」ではなく「書き言葉」になってしまう・・、ということに関しても、

原稿を書くときに、実際に声に出しながら(読んでみながら)かけば、自然な言葉使いが出来る

言葉のリズムや音感も考えながら、聞きやすい話し方が出来る

ということになります。

理想は、話し言葉で書いた原稿を、何度も練習し、内容をしっかり頭に入れて、本番に臨むこと。

それが、時間を費やして(場合によってはお金も費やして)、スピーチやプレゼンを聞いてくれる人への礼儀ではないでしょうか?

全ての原稿を用意しろとは言いませんが、せめて、一番緊張する冒頭部分と、もっとも大切なまとめの部分は、原稿を書いてみて、繰り返し「イメージトレーニング」されることをオススメします。

せっかく「パブリックスピーキング」をするのだから、自分も気持ち良く話せて、お客様にも楽しんでもらいたいですよね