56歳の若さで亡くなった、アップル社 元CEO のスティーブ・ジョブズのプレゼンは超一級品。そのテクニックは、こちらの書籍で詳しく紹介されています。
「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」
(日経BP社 カーマイン・ガロ著 井口耕二訳)
昨年ずいぶん話題になりましたので、すでに読まれた方も多いと思います。
「聴衆を魅了し続ける世界一の経営者 i Phone、 iPad 、iPod を成功に導いたプレゼンの極意を解き明かす」と書かれているように、ジョブズがどのようにしてプレゼンを作り上げているか、そのノウハウを紹介したもの。この本は、なかなか刺激的でした。
というのも、プレゼンのノウハウを紹介しつつも、終始、「いかに自分の熱い思いを伝えるか」、聴衆を感動させるか、が繰り返し語られているからです。
まさに 『原点』は何か です。
スピーチやプレゼンには、もちろんテクニックが必要
「しっかり声を出して、明瞭に発音し、聞きやすい話し方をする」というのが必須条件で、
「内容構成、音声・画像などの素材利用、エンターテイメント的企画といった盛り上げるための工夫」も重要です。
でも、よく考えてみると、
自分が熱い思いを持っていれば、それを何とか人に伝えたい、わかってほしい、と思うのは当たり前ですし、
そのために話す練習をしたり、企画を工夫したりするのは、当然と言えば当然の話なんですよね・・。
手慣れたスピーチやプレゼンよりも、誠実で一生懸命なスピーチやプレゼンを
『思いを伝える』という原点を忘れないように、と、私自身、改めて強く感じた一冊でした。
もしも、まだ読んでいない方がいらっしゃったら、ぜひオススメします
プレゼン・テクニックだけでなく、感じるところの多い本だと思いますょ。