コツ8 語尾を大切に <音声付き>

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聞きやすい話し方をするためには、発声や滑舌などの基本的なテクニックのほかに、いくつかのコツがあります。

どれも簡単なことで、ちょっと意識をするだけで、印象は違ってきますから・・、
ぜひ、頭の片隅に入れておいて頂きたいと思います 

今日、ご紹介するのは「語尾を大切に!」ということ。

一昔前、「~でぇ」「~だからぁ」「~なんですぅ」というように、語尾を伸ばして、甘ったるい話し方をする女の子がよくいました。(今も、まだいるかもしれませんが、最近はあまり聞かなくなった気がします・・)

さすがに、ビジネスモードで、人前で話す場合に、いくらなんでもこんな話し方をする人はいませんよね?

実は、私が今、気になっているのは、語尾が消えてしまう話し方をする人たちがとても多いということです 

説明が難しいのですが・・、

例えば、「~というように、思っております」の「ます」の部分が、消えてしまって、ハッキリ聞こえないケースです。

伝えたい内容は、「~というように」の部分までに含まれているわけですから、
知らず知らずのうちに、「言うべきことは言った」というような安心感が出て、ふっと気を抜いてしまうのでしょう。
あるいは、「思っております」と声に出しつつも、頭では、もう次に話す内容を考えているのかもしれません。

だから、「思っております」のあたりで、呼吸をしてしまい(息をすいこんでしまい)、

ハッキリ発音できない -> 言葉が消える -> 何を言っているのか聞き取れない

ということに、なってしまうのです。

「語尾が消える」ということは「言い切っていない」ということです。

これでは、非常に自信無げに喋っている、という印象を与えてしまい、聞き手の信頼感を得ることは難しくなります 

そこで、「語尾まで、丁寧に、ハッキリ話す」ということが、重要になるのです。

コツは、「棚にそっと荷物をのせるように」 言葉を丁寧に扱うこと。

文の終わりに近づくにつれて、徐々にテンポをおとして、最後の「す」の音までしっかり発音し、
きちんと言い切ってから、呼吸をするのです。

そして、またしっかり声をだして、明るく張った声で話し始めます。

たった、これだけのことでも、印象は違ってきますから、ぜひ試してみてくださいね {%クラッカーwebry%

ただし、一つだけ気をつける点があります。

意識しすぎて、「~ます」「~です」といった言葉を強く発音すると・・、聞き手に稚拙な印象を与えてしまいます。

そうなると、また信頼を損ねることにもなりかねませんので、十分ご注意ください!