コツ40 人前に立つ時は、自分を『演出』して!

元局アナという仕事柄、これまで司会やスピーチなど、人前でたくさん話をしてきました。今は、ひと様に話し方を教える、という仕事もしています。

でも・・・、実は、プライベートな立場で、人前で話したり何かしたりするのは、私、それほど得意ではありません 

元々人と話をするのは大好きでした。学校で放送部に入っていたこともありますし、局アナになったくらいですから”目立ちたがり”の部分もあるのだと思います。

ただ、『素の自分』のまま人前に立ってしまうと、なかなか気恥ずかしさが消えず、落ち着きがなくなり、周りが驚くくらい緊張している、なんてこともしばしば・・・。当然、そんな調子ではちゃんと声も出ないし、余裕を持って堂々と話すことなどはとても出来ませんでした 

そんなことを繰り返しているうちに、だんだん『自分でスイッチを入れる』ということを覚えてきたのです。

マイクを持った瞬間に、「ここに立っているのは別の自分」と自分に言い聞かせる 

⇒ パチッとスイッチが入ったかのように、『素の自分』から『プロとしての自分』に切り替わる

まさに、「パバロフの犬」ですね~。

面白いもので、「これは仕事だ」と思うからこそ、恥ずかしさを捨てて、堂々と振る舞ったり、にこやかにほほ笑んだりできるのです。

素の自分を消して別の自分になりきる=自分で自分を『演出』する、とでもいえばよいのでしょうか・・・。

ちょうど『自己暗示にかける』ようなものです

もちろん、素の自分のままで、人前でも堂々と話が出来る人もいると思います。でも、もし自分は極端にあがり症だとか、緊張して手が震える、というようなことがあるのなら、ぜひ試してみてください。

私は、マイクがスイッチでしたが、手をたたく、でも、アクセサリーを触る、でも、小指の爪を触る、でもなんでも良いと思います。

プロの話し手でも、こうして何かきっかけを作って切り替えている方、結構いらっしゃると思いますょ!