【おすすめ書籍】生きることほど、人生の疲れを癒してくれるものは、ない

波乱万丈の一年が暮れようとしています・・。今年は決して忘れることのできない、厳しい年でした。

私の個人的な知り合いのなかには大きな被害を受けた方はいらっしゃいませんでしたが、そんな私でさえ、地震の後、数日はただテレビの前にぼんやり座ったままでした。余震が続き、まだ何かあるかもしれない、という恐怖感と無力感に捉われ、身体が動かない、という状況だったように思います。

心も身体も辛い時、やはり気持ちの救いになったのは「言葉」でした。

大好きな作家・須賀敦子さんが翻訳した、ウンベルト・サバ(イタリアの詩人)の一節です。

「生きることほど、人生の疲れを癒してくれるものは、ない」

来年もまた予想も出来ないようなことが起こるかもしれません。そして、肉体的にも、精神的にも、疲れることはやはりたくさんあるでしょう。

でも、たとえそうだとしても・・・、サバの言葉のように、毎日の暮らしのなかでほんの小さなことに笑ったり、ほっとしたり、喜んだりしているうちに、少しずつ元気が湧いてきて、身体や心に感じていた疲れが癒されるのではないかと思います。

そう信じて、来年もまた少しずつ前に向かって進んでいければいい・・・。みなさま、どうぞ良いお年を!
そして、今後とも宜しくお願い致します。